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八ヶ岳南麓の恵まれた気候と自然環境の力を借りて育てた、原種クレマチス を中心とする希少植物や本邦の固有種である日本みつばち由来の純粋蜂蜜などを販売しております。

原種クレマチス について:
クレマチス はキンポウゲ科の代表的な植物ですが、Vividな色合いや多様な花の構造には奥深い魅力を感じる事ができます。園芸品種としてのクレマチス古来より様々な改良が加えられ、世界中で多くの人々に愛されています。一方、それに劣らないほど多様な原種クレマチス が 世界中に300種を超えるほど存在し、彼らは専門家やマニアの心を鷲掴みにしています。当園では、北米産の原種クレマチス を始め、各国から様々な原種クレマチスを Choiceし、Pureな個体にこだわり、原生地で採取した種子から時間をかけて育てた実生苗を主に販売しております。

Succulentsについて:
2024年より所謂多肉植物、塊根植物の実生苗の販売を開始いたしました。近年の異常気象の加速により日本の気候温度は著しく変化し、耐暑性のある植物が求められるようになって来ました。多肉植物は砂漠地帯や熱帯地域に自生する植物で、高温乾燥に耐えることや、その特異な形態が注目を集めるようになり、市場価値が見出される一方、原生地における盗掘などによる絶滅危惧が大きな問題となっています。こうした状況を鑑み、当園では海外の正規のルートから植物検疫を経て種を輸入し、全て実生にて苗を生産する事といたしました。長い年月を経て自然の風雨にさらされた山取りの植物には到底及びもつかない物ですが、自然破壊を抑止し、幼弱な苗から日々を共に過ごすことで、植物との本当の関わりが生まれ、真の美しさを愛でることが出来ると確信しております。

オリーブ について:
olive :学名: Olea europaeaは、モクセイ科の常緑高木です。果実は油分を多く含み、主要な食用油の一つであるオリーブ・オイルの原料であることは皆さんご存知のことです。 オリーブは古代から重要な油糧作物として知られている一方、幸福の象徴ともされ、また原産地が西洋文明の発祥区域であった地中海沿岸であるため、聖書の記述をはじめ多くの文化的記録が残っています。人との関わりの深いオリーブは、世界中に広まり改良品種が生まれました。現在は登録されている品種だけでも2,600種類を超えています。日本でも香川県小豆島で1910年頃はじめて栽培に成功しています。近年ではオリーブオイルが健康食材にとりあげられたこともあって、多くの苗が販売されるようになってきました。しかしながら、それとともに植えても実が生らなかったり、害虫に食害を受けたり、偽物品種に落胆させられることも急増してきました。最悪なのは多くの本で、「オリーブは温暖な気候が大好き」だと説明していることです。オリーブの耐寒性は品種によって異なります。こうした誤解の原因は、生産者がオリーブをあまりよく研究せずに、商業目的本位で増殖し、乱売したことに起因しています。私もかつては沢山の偽物オリーブを育て落胆してきました。オリーブは実を集荷し、食べてみるまで本物かどうか確認することはほぼ困難です(DNA鑑定は別ですが)。それには5年も10年もかかるため、今までの生産者の殆どは自分で実を収穫するところまで確認することはなかったはずです。今年から、自ら実を収穫し味わった親木から八ヶ岳で増殖した本物のオリーブ品種を少しずつ販売いたします。


日本ミツバチについて:
日本の在来種である日本蜜蜂は、養蜂の主流である西洋蜜蜂に比べて飼育が難しく、採蜜量も極端に少ないため商業的に不向きと言われています。日本蜜蜂の最大の難敵難は農薬などの化学物質を除けば、近年の猛暑であろうと思います。日本蜜蜂の巣(巣房)は全て蜂が自ら作り上げたもので、人工的は補助を受け入れてくれません。巣房成分のミツロウは温度が上昇すると軟化し、63℃以上になると溶け始めます。このため、自然界では、日本蜜蜂の営巣は巨木のウロの中や、石垣の裏側など、温度変化の少ない所に見られます。蜂蜜を採取することを前提として人があてがった巣箱は日本蜜蜂にとっては安住とはいえなのかも知れません。幸い夏でも涼冷な八ヶ岳南麓は、彼らが自然に近い環境で夏を過ごさせる数少ない楽園なのかも知れません。